九工大生のネット環境
情報系の学生にとってパソコンは必須だと思いますが、そのパソコンを利用する目的のうち大きなウエイトを占めるのがインターネットです。いまやインターネットはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどを利用して、どこにいてもアクセスできるような時代です。

ここでは九工大生を取り巻くネット環境を、学内・自宅・屋外の3つに分けて解説していきたいと思います。僕がバカなので、変なことを書いているかもしれませんが、そこは指摘してくださると助かります。

学内のネット環境について
学内でインターネットを利用する方法は、大きく分けて2つあります。1つは講義室などに設置されているパソコンを介してインターネットを利用する方法です。もう一つは情報コンセントサービスと呼ばれるものを利用して、学内に持ち込んだパソコンやスマートフォンをインターネットに繋ぐ方法です。

・学内のパソコンを使用してインターネットを利用する
特にこちらで機材などを用意することもなく、パソコンが置かれている場所にさえ行けばインターネットを自由に使うことができます。飯塚キャンパスは情報工学部のキャンパスなので、当然インターネットは高速ですし、パソコンもそれなり以上のスペックのものがおかれているのでとても快適です。使える時間帯が限られているのがネックですが。情報科学センターの端末講義室/同演習室やAV講義室/同演習室、講義棟4階のマルチメディア講義室や図書館、それから研究棟にある学科ごとの演習室にもパソコンが設置されており、全部合わせるとかなりの台数になると思います。学務前のスペースに置かれているパソコンは起動が遅いので注意が必要です。

・持ち込んだパソコンやスマートフォンを無線LANに繋ぐ
九工大の学内では、情報コンセントサービス(通称:学内LAN)というものが提供されており、それを利用して無線LANのサービスを受けることができます。特に飯塚キャンパスは情報工学部のキャンパスということもあり、かなりいい設備が整えられています。情報コンセントサービスを利用するには、情報科学センターの利用者窓口という場所に行ってちょっとした手続きが必要ですが、その手続きさえ済ませてしまえば快適な無線LAN環境が使い放題になるので、ぜひ積極的に使用してください。ノートパソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなどのデバイスも接続することができます。また、学内ネットワークにつながっていることになるので、LiveCampusでの成績参照も行えます。飯塚キャンパスの中では、研究棟の一部やサークル棟では無線LANの電波が弱い場所がありますが、それ以外の場所ではガンガン電波を受信することができます。また、屋外でも中庭など建物に囲まれた場所なら、当たり前のように無線LANの電波をつかむことができます。無線LANの速度は正確には調べていませんが、ハイビジョン画質のビデオオンデマンドが引っかからずに視聴できるぐらいのスピードは出ていますので、十分に高速だと言えます。

学内のインターネット環境に関して一つだけ注意があります。学校側が通信をある程度監視しているらしく、Winnyをはじめとするファイル共有ソフトを使用した場合には学校から処分を受ける場合がある他、みんながあまりにも講義中に学内LANを使ってTwitterをやるため、張り紙が貼られたことがあります。ある程度見られていることを自覚して使用してください。それが嫌な人はPocket Wi-Fiを持ち込むなりなんなりして、自前で通信環境を整備してください。

自宅のネット環境
こういう大学に来るぐらいですし、自宅生の人は多くの人が自宅に光回線やADSLなどのいわゆる固定回線を引いていると思います。また、一人暮らしの人も九工大周辺のアパートは大抵が光回線が引き込まれているし、インターネットは情報工学部の学生の必需品でもあるので、インターネット契約をして光回線を使用することになると思います。そこで気になるのが料金もそうですが、特に実家が一戸建てだったって人が気にするのが速度だと思います。

端的に言うと、集合住宅はアパート内に引きこまれている回線をみんなで共有することになるので、どうしても戸建ての場合と比べて速度は落ちてしまいます。その速度は建物によってだいぶ異なりまして、1Gbpsの回線を引き込んでいるアパートは混雑する時間帯でも10Mbpsとかそれ以上の速度が出て快適なのですが、今の時代になっても100Mbpsの回線しか引き込んでいないような物件だと、混雑する時間帯は2Mbpsだとか3Mbpsだとかの速度しか出ません。もちろんその速度でもTwitterをやったりするのは全然問題ないですが、高画質のビデオオンデマンドを視聴したりするのは厳しいかと思います。

引きこまれているインターネットの回線が1Gbpsのものか100Mbpsのものかと言った辺りも、物件を選ぶ上での考慮事項になるかと思います。もちろん、入居している間に設備が更新・増強される場合もありますが。

料金としては、九工大周辺の多くの物件が1990年前後に建てられており、インターネットがまだない時代に建てられたものなので、他の大学近くの物件のようにインターネット代込みなんていう気の利いた物件はあまり聞いたことがないです。そのため、多くの場合家賃や共益費などとは別でインターネット料金を支払うことになると思います。比較的新しい物件など、ネット料金の安い物件では2000円代とかで済むところもありますが、高い物件では4000円台後半ぐらいかかるところもあります。相場は4000円前後だと思っておいてください。

インターネット代をケチりたいという場合には、最悪ネットを引かずにスマホのテザリングやPocketWi-Fiなどで対応するという手もありますが、その手の物は月あたり何GBまでといった制限が設けられていることが多く、ヘビーにインターネットを使う九工大生には厳しいと思います。

屋外でのネット環境
今の時代、たいていの人はスマートフォンを持っているので、スマホ本体でネットを使用したり、テザリング機能を使用してパソコンをネットに繋ぐなどすることもでき、どこに行ってもネット環境を確保することができます。多くの場合ドコモ・au・SoftBankの3大キャリアと呼ばれる会社と契約して、スマートフォンを使用することになると思います。

もし携帯代を浮かせたいなら、最近脚光を浴びている格安SIMと呼ばれるものを使用することもできます。格安SIMでは、料金が安くなるだけでなく、3大キャリアでは用意されていない大容量のプランも用意されており、通信制限をあまり気にしないで済むというメリットも有ります。逆にデメリットとしては、安かろう悪かろうということで時間帯によっては極端に速度が落ち込むことがあります。これは格安SIMの会社にもよりますが。

他に、高速かつできるだけ通信制限を気にせず屋外でインターネットを使いたいというのなら、WiMAXと呼ばれるものを契約する手もあります。WiMAXは無線LANの電波を広域に飛ばすような規格の、携帯電話の電波とは全く違う規格を使用した回線です。そのため、普通のスマホの契約が、月々3GBだとか7GBで通信制限がかかるのに対して、WiMAXは3日間で3GBまでと非常に制限がゆるく、制限がかかってもそんなに速度が落ちません。但しWiMAXにも欠点はあり、ケータイと比べてエリアが狭く、建物内や地下では通じにくいという性質があります。

また、最近では飲食店などを中心にWi-Fiが整備されつつあるので、月末には毎月のようにスマホの通信制限にひっかかるという人はうまく活用してください。

以上の3つを踏まえて、快適なインターネットライフを送ってください!よりよいインターネットライフを送るにはどうしたらよいかを自分で考えてみるのも、インターネットの仕組みや情勢などを知る勉強になると思います。